「文章が下手ですみません」を使いたがる人は誠実さが足りない

メールなど文章の最後に「文章が下手ですみません」を付けるのは、逃げる以外の何物でもありません。

「文章が下手ですみません」を好んで使う人は、「自分は悪くない」という責任転嫁の気持ちだらけです。

これは「させていただきます」病と同じで、「自分だけは悪い目に遭いたくない」という気持ちの現れ。

文章を発信する以上は下手だろうがなんだろうが関係なく、「文章が下手ですみません」のように付けてもプラスにはなりません。それどころか、誠実さのなさを感じさせてしまい、マイナスに働くことすらあります。

謙遜ではなくただの逃げ

「文章が下手ですみません」というのは謙遜のつもりなのでしょうが、ハッキリいって謙遜ですらありません。「自分は悪くない」という気持ちが全面に出ており、真剣さゼロ。

たとえ内容に誤りがあったとしても「自分は悪くない」。メールやLINEで相手を不快にさせても「自分は悪くない」。

こんな人と付き合いたいですか?

文章の最後に「文章が下手ですみません」と付けたがるのは、つまるところ逃げの姿勢なわけです。責任転嫁をするような人と付き合っていても楽しくありませんし、誠実さに欠ける姿勢はこちらをイライラさせます。

「させていただきます」と同じで逃げている

「文章が下手ですみません」も、実は過去にあったことの繰り返し。本質的には「させていただきます」の連発と何も変わりません。

必要以上に「させていただきます」を連発するのは逃げの姿勢でしかなく、意識しないとすぐに癖になります。

「いたします」でOKな場面でも「させていただきます」を積極的に使いたがるのも、実際には責任逃れの思考でしかありません。自分の言ったことに対して責任を持とうとしないため、自然と悪印象になります。

「文章が下手ですみません」「させていただきます」を使いたがる人の心理としては、自分は責任を負いたくないというのがあります。情報を発信しておきながら自分は悪くないとか、虫がよすぎるでしょう?

誠実さに欠ける姿勢は印象が悪く、「いたします」も正しい使い方を覚えれば何の問題もありません。文章の下手を気にするのも要件を理解していない、責任を負いたくないということであり、間違いを認めない姿勢が全面に出ています。

文章を送る以上は無意味

そもそもの話、文章を相手に送る以上はたとえ下手だろうが関係ありません。

文章を送る以上は発信者であり、発信者以外の何者でもありません。自分の書いた文章である以上は起こりうる結果に対して責任を負うべきであり、文章が下手だろうと責任は発信した人間にあります。

もし相手を不快にさせてしまった場合には素直に謝ればいいですし、それすらできないというのは常識を疑います。

それに文章が下手かどうかなんて相手はそれほど気にしていませんし、何も考えずに「文章が下手ですみません」をペタペタ貼り付けるのはコミュニケーションが成り立ってないといわざるを得ません。

逃げの姿勢が文章を台無しにしている

「させていただきます」
「文章が下手ですみません」

これらの言葉は逃げる姿勢を露骨に感じさせ、読んだり聞いたりしていていい気がしません。

せっかくいいことを言っていても、最後に「文章が下手ですみません」が付くとすべてが台無しになります。

要件や主張をしっかりまとめ、敬語を的確に使えていれば、相手からは好印象です。文章で逃げるというのは好印象を持たれることに対する機会損失でもあり、せっかくのいいイメージを持たれるチャンスを無駄にしています。

自分だったら絶対にやらない

「させていただきます」や「文章が下手ですみません」みたいな言葉には責任逃れの雰囲気があり、使い続けると思考回路そのものが腰の引けたものになってしまいます。

腰の引けた文章は読んでいて面白くありませんし、逃げ姿勢100パーセントで話されてもあまり感情は動きませんよね。
仮に何かをお願いされるとしても、逃げの姿勢が前面に出た文章だと気になってしまうはずです。

  • 悪いイメージを与える可能性が大
  • 思考回路が逃げに染まる
  • わかりやすく伝える能力、正しい言葉遣いが身につかない

これらの理由からわたしは「させていただきます」は必要なとき以外使いませんし、「文章が下手ですみません」なんて全く使いません。

まとめ

文章も話すのも、基本は「必要なときに必要な言葉で」です。

「させていただきます」のように間違った使い方をされるケースや、「文章が下手ですみません」のような責任逃れ100パーセントの姿勢は、相手に対する誠実さを欠いています。

間違ったら間違ったで謝る、不快にさせたら謝る。たったこれだけのことなのに、どうしてみんな逃げたがるんでしょうか?

対処を知ったりルールを覚えてしまえば、そこまで難しいことでもありません。自分のイメージをよくするためにも言葉の的確な使い方を覚えるべきですし、正確でまとまった内容であれば、書くのであれ話すのであれ相手に好感を持ってもらえます。

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